中性洗剤
台所用 食器洗いの他、レンジ周りの油汚れ、テーブルや椅子の汚れ落とし等幅広く使えます。
トイレ用 台所用より汚れを落とす力が強く、トイレ特有の黄ばみ汚れを落とすことが出来ます。
浴室用 浴室のバスタブや壁、床等にこびりついた水アカや石けんカス等を落とすことができます。洗面所の汚れにも効果的です。
衣類用 デリケートなウールのジュータンについたシミ等には柔軟剤の入った衣類用洗剤を使うとよいでしょう。
弱アルカリ性洗剤
住宅用 拭き掃除用、台所用、レンジ用等、いろいろありますが基本的な1本があればさまざまな箇所の汚れ落としに使えます。
汚れ落ちの効果は中性洗剤よりは高いが、アルカリ洗剤には劣ります。
しかし、アルカリ洗剤のように清め拭きの必要がなく、また肌などへの刺激も少ないので手軽に使えます。
アルカリ性洗剤
住居用 中性洗剤、弱アルカリ洗剤では落ちないしつこい汚れに効果的です。拭き掃除用、台所用、レンジ用等、いろいろありますが基本的な1本があればほぼ対応できます。
浴室用 こびりついた頑固な汚れも分解して取ることができます。住居用でも代用可能な場合もあります。
ガラス用 液状タイプと泡状タイプがあり、どちらもガラスにこびりついた油汚れやヤニ汚れを落とすことができます。住居用でも代用可能です。
つけおきタイプ 洗剤液につけておくだけで換気扇や五徳などのひどいベタベタ汚れを落とすことができます。
酸性洗剤
トイレ用 中性洗剤では落ちない頑固な尿石汚れや水アカなどを分解して洗浄することができます。
また、浴室の頑固な水アカ等もきれいに落とすことができます。
クレンザー
しつこい汚れを研磨して落とします。クリーム状と粉末状がありますが、クリーム状の方が粒子が細かいため、ステンレスやホーロー等、傷をつけたくないものの汚れ落としに向いています。
漂白剤 酸素系 漂白の他、除菌、消臭、洗浄効果があります。色柄物にも使えますので、塩素系が使用できない色柄のカーテンやカーペット、布地の座面のシミ抜きや、ビニールクロス(壁紙)や畳のカビ取りにも使えます。
塩素系 漂白力が最も強く、除菌、消臭効果が高いです。カビ取りの他、台所用品の漂白、除菌と幅広く使えます。換気をよくして使用して下さい。
還元系 鉄分による黄ばみの漂白に効果的です。40〜50℃のお湯を使うことで効果を発揮します。
カビ取り剤
塩素系カビ取り剤 カビの胞子を殺菌し、さらに漂白してカビを取る効果があります。また、塩素系漂白剤を水で3〜5倍に薄めたものもほとんど同じ効果があります。
また、ニオイやアルカリ性が強いので、換気をよくしてゴム手袋を着用して下さい。使用後は水洗いか水拭きを必ず行うことが大切なポイントです。
乳酸系カビ取り剤
除菌、抗菌効果があるうえ、ニオイがなく弱酸性なので手についても安心なカビ取り剤です。
アルコール エタノール等のアルコールもカビを殺菌しますが、漂白効果はないのでカビを消すことはできません。
カビの発生防止としてスプレーする等して使用するとよいでしょう。
パイプ用洗剤
排水パイプ内の汚れを発泡する泡の力で洗浄します。詰まり、ニオイの防止に効果的です。
キッチンの油汚れは主にガスレンジから飛び散る油が原因で、ガスレンジは使った後まだ熱があるうちに拭き取るときれいにとれます。周りの壁は料理が終わった後すぐに中性洗剤を入れた湯でぞうきんがけすれば簡単に落とせます。要は汚れをためないことが第一です。
しつこい油汚れがついてしまった時の掃除方法をご紹介します。
■ 軽い油汚れの場合
水拭きでも大丈夫ですが、すっきりしない場合は熱いお湯で拭けば、かなり落ちます。但し、毎日は無理でも1週間に1回は、実行して下さい。台所用洗剤や住まいの洗剤を使えばより簡単に落ちます。
■ 中位の油汚れの場合
少し落ちにくくなった場合は、弱アルカリ性の洗剤クリームクレンザーがお勧めです。ボロ布やストッキングを少しぬらして絞り、クリームクレンザーをつけて擦れば、大体の汚れは落とす事ができます。
■ ひどい油汚れの場合
ひどい油汚れは、湿布するのが一番ですが、その前に割りばしやヘラ等で、ある程度削り落としておく事がポイントです。その後、油汚れ用洗剤をスプレーし、ティッシュペーパーやキッチンタオルを張り付け、再度その上から油汚れ用洗剤をスプレーします。ラップを張り付ける方が洗剤の量も少なくてすみ、又、乾きにくいのでお勧めです。汚れが充分ゆるんだら、拭きとって、最後は必ず水拭きします。
●ガスレンジに油汚れがついた場合
汚れを湯でふやかして、液体クレンザーをつけブラシでこするか、弱アルカリ性洗剤をぬって油をうかしてからぞうきんで拭き取ります。
●タイル壁に油汚れがついた場合
1.壁に弱アルカリ性洗剤を噴霧すると発泡するので、4〜5分間そのままにしておきます(イラスト1)。油汚れがひどい場合は、噴霧したあとペーパータオルをその上に貼り、もう一度噴霧し、5分間位湿布をするとより効果があります。
2.油汚れが浮いてきたら、熱めの湯を絞ったぞうきんで拭き取ります。拭き取る際、目地には汚れをつけないよう注意して下さい。
3.目地の汚れは古歯ブラシにクリームクレンザーをつけて軽くこすり落とします。
4.それでも取れないときは、塩素系漂白剤を薄めて綿棒でぬり、良く水拭きして下さい。なお、アルカリ性洗剤を使う時は、必ずビニール手袋を使いましょう。また塩素系漂白剤は有毒ガスが発生するので、酸性洗剤等とは絶対にまぜないで下さい。
●ステンレス壁に油汚れがついた場合
1.スポンジにクリームクレンザーをつけてこするか、または弱アルカリ性洗剤をぬります。
2.水分が残らないようによく拭き取ります。水滴が残ると水じみの原因になることがありますので、気を付けましょう。
以上洗剤を使用した清掃法を説明しましたが、洗剤ではありませんがメラミン樹脂製のスポンジが汚れ落としには便利です。このスポンジは、水をつけて汚れをこすり落とすので、広い面を清掃するには時間がかかりますが、がんこな油汚れや洗剤では落ちにくい汚れ落としにはとても有効です。ただし、使用する相手の材質によっては、表面に細いキズがつくので注意して下さい。
ガスレンジの油汚れを予防するには、粘着剤つきのアルミシートを貼ると良いでしょう。また、壁の汚れ予防にはアルミシート、ステンレスシート、汚れ防止用フィルムや難燃性のプラスチックタイルなどがあり、色や柄も多彩ですのでこれらを使用するのも良いでしょう。これらのシートは汚れたら貼り替えれば清掃が簡単です(イラ
スト2)。
換気扇の油汚れを掃除
換気扇やレンジフードは、ネット、カバー、ファン、レンジの受け皿等、分解して取り外せる物は外して洗います。かなりのベタベタ汚れも、浸けおきタイプの洗剤溶液に浸け込むだけで、楽にキレイにできます。
浸けおき洗いの方法ですが、大きめのポリ袋をダンボール箱や洗濯用のカゴ等、身近な大き目の容器にセットして、浸けおく場所を作ります。ネジ等の小さな物は、空き瓶に洗剤を入れ、その中に入れておきます。
浸けおきのポイントは、50℃前後のお湯を入れ、洗剤を入れてよくかき混ぜてから、汚れを下にして浸け込みます。汚れに応じて、30分〜数時間浸け込み、汚れが浮いてきたら、洗剤溶液をつけながら、歯ブラシ等で擦るとキレイになります。
最後に水洗いをして、充分乾かして下さい。外せない部分のお掃除には、洗剤を湿布する方法が一番です。
シンク・調理台のお掃除
ステンレスやホーローのシンクは、使っているうちに、くもって輝きがなくなってきます。このくもりの原因は、水に含まれる塩素イオンで、これがだんだんたまって、くもってきます。
日常のお手入れは、台所用洗剤で、汚れてきたらクリームクレンザーで磨くとすっきりキレイになります。シンクをピカピカに保つコツは、夕食の食器洗いが済んだら、乾いた布で水滴を拭き取っておくことです。調理台・カウンタートップの白い人造大理石等の場合、日常のお手入れは、スポンジや布に台所用洗剤をつけてまめに掃除することです。
黒ずんできたり、汚れてきたら、歯ブラシなどにクリームクレンザーをつけて、円を描くように擦るとキレイになります。シミ等ができた場合は、耐水サンドペーパーの1500番に、水と手を洗う固形石けんをつけて擦れば、ほとんどのものはキレイになります。(但し、カウンターに凹凸のある物やツヤ消しの場合は使えません)
蛇口をキレイにする方法は
スポンジや布に台所用洗剤をつけて洗い、水洗いの後、乾いた布で拭きあげます。汚れが目立ってきたら、クリームクレンザーを歯ブラシや水で絞ったストッキングにつけて擦ると、細かい部分や入り組んだ部分も楽に磨けます。汚れが落ちたら、水洗いし最後はから拭きして下さい。
ガスレンジの焦げ付き汚れは
ガスレンジの五徳は、ふきこぼれ等、いろいろな汚れがつき、それが焼きついて真っ黒にこびりつきます。これも浸けおき洗いをしますが、お湯が冷めてしまうためほとんど落ちません。
もしご家庭に大きい鍋があれば、その中に五徳を入れ、重曹で煮て、焦げがやわらかくなったら、スチールウールで擦り取ると、とてもキレイになります。但し、やけどに注意して下さい。
窓周りの掃除
埃や水垢などがつきやすい窓周りですが、拭いてもキレイにならないことはありませんか? それはお掃除の仕方にポイントがあるんです。
お掃除の際、雑巾で水拭きしていませんか? 雑巾で拭いてしまうと、繊維が窓ガラスに付いたり、拭き後を残してしまい、かえって汚れて見えます。そこで、スクイージーというものを使ってお掃除してみましょう。
使用道具:スクイージー、霧吹き、雑巾
板ガラスの場合は、まず窓ガラスを雑巾で水拭きします。そしてスクイージーで横に水を切るように、上部からガラスを拭いていきます(イラスト1)。その際、スクイージーに水が付いたら雑巾で拭き取りながら作業していくとキレイに仕上がります。最後に右端を上から下までスクイージーを動かし(イラスト2)水を切ればできあがりです。
水では落ちない汚れには、中性洗剤を10倍ほどに薄めた溶液を雑巾につけ拭いていき、スクイージーで仕上げましょう。
また、凹凸のある飾りガラスには、水(落ちない汚れには中性洗剤を10倍ほどに薄めた溶液)を霧吹きした後、毛先の柔らかいブラシで汚れをおとしていきます。仕上げは、一度水拭きしてから乾拭きし、凹部分には、ブラシに乾いた布を巻き付けて水分を取っていきます。
窓掃除をする時は、一緒にサッシ周りのゴムもお手入れしてあげましょう。ゴムは寒くなると堅くなり、ヒビもはいりやすくなりますので、あまり力を入れてこすらないで下さい。柔らかい毛の歯ブラシに中性洗剤を10倍ほどに薄めた溶液をつけて磨いて下さい。その後水拭きして仕上げます。
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